Q 持戻し免除の意思表示はどのように行うのですか? A 明示的または黙示的に意思表示をしていればよく、特定の方法でなければならないというものではありません(ただし、遺贈の持戻し免除の意思表示は、遺言によって意思表示しなければならないという説があります)。 たとえば、妻に対する不動産の生前贈与について、長年にわたる貢献に報い、その老後の生活の安定を図… 遺産分割について特別受益について
Q 内縁の妻に相続権はないのですか? A 内縁の妻に相続権はありません。 ところで、生きている状態で内縁関係を解消する場合、財産分与の請求ができると解釈されています。つまり、内縁の夫婦が2人で築いてきた財産は、たとえ一方の名義になっていても他方に潜在的な持ち分があると考え、その清算を求めることができるのです。そうであれば、死別した場合… 遺産分割について相続人と相続分
Q 死亡直前に結婚した配偶者の相続分は? たとえば亡くなる直前に遺産目当てにして結婚した妻にも、相続権は認められるのでしょうか?結婚して1ヶ月も経たないうちに夫が亡くなった場合、妻には通常の配偶者としての相続権があるのでしょうか? 民法は、法律上の配偶者である限り法定相続分に従った相続権を認めています。 たとえば病気の被相続人の面倒を長… 遺産分割について相続人と相続分
Q 相続人の1人が、生前に被相続人の土地を無償で使用してい… たとえば父の土地に長男が建物を建築し、長年にわたり土地を無償で使用している場合、地代相当額の支払いを免れているので、長男が特別受益を受けていると考えることができそうです。 しかし、実務上、地代相当額について特別受益とは考えないのが一般です。 なぜなら、特別受益は遺産の前渡し分を考慮するものですが… 遺産分割について特別受益について遺留分について
Q 相続人の1人が、被相続人の建物に無償で住んでいた場合、… たとえば、次女が、父が所有する建物に長年にわたり無償で居住していたような場合、父の相続の際、長年支払いを免れていた賃料相当額が特別受益になると考えることもできそうです。 しかし、土地の無償使用の問題と同様に、実務上、賃料相当額を特別受益とは考えないのが一般です。 なぜなら、特別受益は遺産の前渡し… 遺産分割について特別受益について遺留分について
Q 長期間にわたり生活費の援助を受けていた場合には特別受益… 近年、中高年の引きこもりが社会問題となっていますが、職に就いていない子供に対し、親が長年に渡り生活費を援助するという事例はかなりあります。 このような場合、生活費の援助を受けていた子に特別受益が認められるのでしょうか?もし認められるとすると、その額とは時として1000万円を超える多額なものになるこ… 遺産分割について特別受益について遺留分について