Q 限定承認は簡単に利用できますか?

限定承認の手続きは複雑で難しく,気軽に利用はできません。

限定承認は,相続によって取得したプラスの財産の限度内でのみ,被相続人のマイナスの債務を負担するというもので,相続人とっては都合のよい制度と思われるかもしれませんが,実際の利用はそれほど多くありません。それは限定承認をすると,面倒で難しい清算手続きを行わなければならないことが原因の一つです。


まず限定承認をすると,遺産は相続人の固有財産と分離して管理されます。そして公告や催告等により債権者を確定したうえで,法律が定める順番に従って,債務を弁済していかなくてはなりません。債務を弁済するために遺産を売却する必要がある場合(金融資産だけでは完済することができない場合),不動産などの遺産を競売するか,あるいは家庭裁判所が選任した鑑定人の評価に従い遺産の全部または一部の価額を相続人が弁済しなければなりません(民法932条)。

また,限定承認をすると被相続人が亡くなった時点で遺産全体について時価額で譲渡があったものとみなされ譲渡所得税が課税されるという重大な効果が発生します(みなし譲渡所得課税といいます)。

限定承認は専門家とよく相談のうえ行ったほうがよいでしょう。

弁護士に依頼するメリット

相続・遺産分割に関するご相談は初回無料です。

まずはお気軽にお問い合わせください。

045-227-2238

電話受付:平日9:00~19:00

相談時間:平日10:00~22:00

メール受付

ご相談の流れ

伴法律事務所 『桜木町駅5分、馬車道駅3分

この記事の執筆者

伴先生①.JPG

弁護士 伴 広樹

経歴

神奈川県厚木市出身。1997年司法試験合格後、2000年に司法修習を修了(52期)し、弁護士登録。横浜市内の法律事務所に勤務後、2004年に伴法律事務所を開設。年間170件の相続の法律相談に対応しており、相続問題の解決実績も200件を超える。
弁護士業務では①お客様の期待に沿う徹底した調査,②お客様が納得できる提案力,③お客様が安心して任せられる確実かつ迅速な処理の3つを心がけており、実際に業務に対しての評価も高い。

活動・公務など

・神奈川大学非常勤講師(2009年9月~2016年3月)
・明治大学リバティアカデミー(市民講座)講師(2015年~2016年)
・横浜弁護士会(現神奈川県弁護士会)常議員(2009年4月~2010年3月)
・一般社団法人神奈川健康生きがいづくりアドバイザー協議会神奈川健生成年後見センター運営委員会委員(2015年8月~)
・セミナー講師としての活動 川崎市役所,東京地方税理士会保土ヶ谷支部,神奈川県宅地建物取引業協会横浜中央支部,神奈川青年司法書士協議会など各種団体におけるセミナー講師を担当